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Thursday, October 22, 2026
ミリタリーニュース

米陸軍、M109後継自走砲で80億ドル規模の産業協力を要請

米陸軍、M109後継自走砲で80億ドル規模の産業協力を要請

米陸軍、M109後継の履帯式自走榴弾砲で市場調査

米陸軍は、M109シリーズを更新する次世代の155mm履帯式自走榴弾砲の導入に向け、防衛産業各社の提案内容や生産能力を調べている。ただし現段階では、契約締結に向けた正式入札ではなく、今後の取得戦略を策定するための情報提供要請(RFI)と産業界からの意見聴取にあたる。

米陸軍は2026年8月31日、「移動式戦術砲・履帯式(Mobile Tactical Cannon-Tracked、MTC-T)」計画に関するRFIを公表した。自走榴弾砲システム担当プロジェクトマネージャー室は9月8日にオンラインの産業説明会を開催し、9月11日まで企業から書面による回答を受け付ける予定だ。

M109更新計画の現在地

今回のRFIの対象は、装甲部隊で運用できる155mm履帯式自走榴弾砲と弾薬補給車両だ。陸軍は完成装備だけでなく、試験車両、運用・整備要員、米国製弾薬を使った射撃試験や安全性試験への支援体制についても確認している。

RFIには、生産リードタイムや最大生産能力、米国内に生産施設を整備する計画、技術資料の権利、部品の共通化、射撃統制システム、弾薬の搭載・補給方式など、幅広い項目が盛り込まれている。単に砲塔や車体を購入するのではなく、長期運用を支える生産・整備エコシステムまで評価しようとする動きとみられる。

米陸軍はこれに先立ち、M777牽引式榴弾砲を更新する車輪式の移動式戦術砲計画を別途進めてきた。今回のMTC-T計画は、この車輪式計画とは別のもので、装甲部隊向けの履帯式プラットフォームを追加で検討する位置づけとなる。

1963年から続くM109シリーズの進化

M109は、1963年に米陸軍への配備が始まった155mm砲塔式自走榴弾砲だ。その後、複数回の改修を重ね、現在運用されているM109A7パラディンはM109シリーズの最新型と位置づけられている。米陸軍はM109A7とM992A3弾薬運搬車を、装甲旅団戦闘団の主要な間接射撃システムとして運用している。

M109A7は、まったく新しい車体を開発するのではなく、従来のM109シリーズの砲や構成品を活用しながら、車体や駆動系、電力・冷却システムなどを改良したモデルだ。米陸軍はこれまで、射程延長と火力向上を目的にM109をベースとしたERCA計画も進めていたが、米議会調査局は同計画が2024年に中止されたと整理している。

最大80億ドル・670両との見通しは公式確定値ではない

英国の防衛専門メディア、シェパードは、今回のM109更新需要について、最大670両のプラットフォーム、最大80億ドル規模になる可能性があると報じた。ただし、この数字は米陸軍がRFIで公式に示した調達数や予算ではなく、業界取材に基づく推定値だ。

したがって、現時点で「米陸軍が80億ドル規模の契約を要請した」と断定するのは難しい。公式文書から確認できるのは、陸軍が履帯式155mm自走榴弾砲と弾薬補給車両について、市場性や生産能力、試験・運用準備の状況を調査しているという事実である。

今後、計画が本格化すれば、各社の提案書や試作車の試験、兵士による運用評価、生産方式の検討を経て、具体的な調達数と予算が決まる可能性が高い。特に、米国内の生産基盤と技術資料を確保できるかどうかは、海外企業が参加する場合の主要な競争要素になるとみられる。

防衛産業間の競争と米国内の生産基盤が焦点

今回の計画は、米国の防衛企業だけでなく、すでに155mm自走榴弾砲を運用・生産している海外企業にとっても機会となり得る。ただし米陸軍は、装備の性能だけでなく、米国製弾薬との互換性、現地での生産・整備体制、サプライチェーンの安定性も併せて求めている。

米陸軍の2027会計年度研究開発予算資料でも、MTCは成熟した自走榴弾砲と補給車両を確保するための計画として説明されている。同計画は、試作車と兵士による実験を通じて米国の基準に適合する性能を検証したうえで、後続生産の決定を支える構成になっている。

M109シリーズが60年以上にわたって改修されながら運用されてきたことを踏まえると、後継システムは火力や射程だけでなく、自動化、生存性、機動性、整備性も含めて総合的に評価されることになりそうだ。今回のRFIは、長期的なM109更新競争の出発点という意味で重要である。

よくある質問(FAQ)

米陸軍はM109自走榴弾砲をいつから運用しているのですか?

M109は1963年に米陸軍への配備が始まりました。その後、M109A6やM109A7パラディンなど、複数の改良型へと発展しています。

今回の計画は、すでに契約が締結されたものですか?

いいえ。2026年8月31日に公表された文書は、市場調査を目的とするRFIです。企業の装備や生産能力を把握したうえで、今後の取得方式や契約規模が決定される予定です。

MTC-Tとは何を意味しますか?

MTC-Tは「移動式戦術砲・履帯式」を意味します。装甲部隊で運用する155mm履帯式自走榴弾砲と関連支援システムを指す計画名称です。

80億ドルと670両という数字は確定していますか?

確定していません。この数字はシェパードが予測した潜在的な計画規模であり、米陸軍のRFIに記載された公式予算や調達数ではありません。

M109A7と次世代自走榴弾砲計画はどのように違いますか?

M109A7は、従来のM109シリーズを大幅に改良した現行運用システムです。一方、MTC-Tは、長期的に装甲部隊向けの履帯式自走榴弾砲を新たに導入できるかどうかを検討する後継計画です。

キム・ジフン記者
国防兵器専門記者 成均館大学校新聞放送学/産業心理学専攻
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